どこって、どこに?
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思い返してみれば 本は常に傍らにあった。
もちろん子供の頃 それは絵本だったが。
成長していくにつれ読める文字も増えていき
だんだんとその世界も広がっていった。
休み時間や家にいる時は大抵本を読んで過ごした。
休み時間 あまりにも本に熱中するあまり
クラスメイトが何度私の名を呼んでも
気付かない事がしばしばあったっけ。
(あまりに気がつかないので面白がったクラスメイトが
名前を呼んだ回数を数えていた事があった。
最多回数なんと12回!
1つの世界に没頭するのも
大概にしてもらいたいもんだ。)
それと同じくらい集中して勉学に励んでいれば
少しは今よりましな人生を歩んでいそうなものだが
後悔先にたたず である。
でも 物語の世界の住人たちと一緒に過ごしている間だけは
勉強が出来なくても 雲の上を飛んだり 水の上を歩いたりできたし、
恐ろしい怪物や 悪い魔法使いをやっつけることもできた。
誰もがお話の中では 王様でお姫様で騎士で・・・。
読み終える頃には 長い旅を終えたような充実感があった。
イスから立ち上がらなくても。
床に寝そべったままでも。
あなたも私も体をそこにおいたままで 空へと駆け上がる事ができたんだ。
ほんの ちょっと昔。
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